市販のバターには、「有塩バター」と「無塩バター」の2種類が存在します。
料理やお菓子作りで有塩バターが必要とされることが多いですが、時には手持ちのバターが無塩バターのみだったりすることも。
そんな時、無塩バターに塩を加えて有塩バターに変える簡単な方法をお教えします。
無塩バターに塩を足して有塩バターを作る方法
無塩バターにちょっとした量の塩を加えることで、自宅で簡単に有塩バターを作ることが可能です。
無塩バターと有塩バターの製造プロセスはほぼ同じで、生乳からクリームを取り出し、それを加熱や殺菌、冷却することでバターが製造されます。
有塩バターはこのプロセスの中で食塩が加えられ、風味が向上し、保存性が高まります。
たとえば、雪印の北海道バターを例にすると、無塩バターは北海道産の生乳のみを使用しており、有塩バターにはさらに食塩が加わっています。
このことから、家庭で無塩バターに塩を足せば、工場製の有塩バターと似た風味を再現できますが、自宅で加えた場合は少し風味が異なる可能性がありますので、その点は留意が必要です。
家庭で無塩バターを有塩バターに変えるコツ
市販されている有塩バターには、だいたい100g当たり1.4~1.6gの塩が含まれています。
以下の商品は、それぞれ異なる量の塩が含まれています。
- 雪印 北海道バター:1.4g
- よつ葉バター 加塩:1.6g
- 明治 北海道バター:1.5g
- 森永 北海道バター:1.6g
この塩分量を参考に、無塩バター100gに1.4~1.6gの塩を加えると、市販の有塩バターに匹敵する塩分濃度を実現できます。
塩の計量は正確なキッチンスケールを使用するか、または小さじ1/4の軽量スプーンで目安とする方法があります。
塩の種類によっては重さが変わるため、この方法で無塩バターに適切な量の塩を加えれば、手軽に有塩バターを自作することができます。
レシピに「バター」と記載されている場合、どのタイプを使うべきか?
レシピに「バター」とのみ記載されている場合、大抵のシナリオでは有塩バターを使用することが推奨されます。
料理に使う際に無塩バターしか手元にないという場合は、その無塩バターを使って調理し、味を整えるために適宜塩を加えることができます。
しかし、お菓子作りのレシピで指定されている「バター」は、通常無塩バターを指します。
無塩バターを使用するレシピが一般的であるため、無塩バターしかない状況では、特に塩を足す必要はありません。
無塩バターを発酵バターにすることはできるのか?
無塩バターから発酵バターを作ることはできません。
発酵バターの製造過程は、普通のバターのそれとは全く異なります。
通常のバターは生乳を撹拌してクリームを抽出し、それを加工して作られますが、発酵バターはクリームに乳酸菌を加えて長時間発酵させることで製造されます。
この発酵プロセスによって、バターには特有のコクと風味が生まれます。
そのため、既製の無塩バターを取って発酵プロセスを施すことで発酵バターを作ることは不可能です。
まとめ
この記事で紹介したのは、有塩バターが必要な時に無塩バターから簡単に変換する方法です。
主なポイントは次のとおりです:
- 無塩バターに適量の塩を加えることで、有塩バターに変えることができます。
- 100gの無塩バターに対して、1.4~1.6gの塩が適切な量です。
- この塩分量はキッチンスケールで計るか、小さじの4分の1で約1.4~1.6gが測定できます。
無塩バターを料理に使う場合は、最初はそのまま使用し、味を確かめながら後から塩を加える方法も良いでしょう。